「過払い金請求」という言葉を知っているでしょうか。過払い金請求とは、過去に消費者金融などから借金していた場合に払いすぎた利息を返還請求する手続きのことです。
既にたくさんの人が過払い金請求手続きしていますが、今でもまだ請求していない人がたくさんいます。潜在的な過払い金額は数兆円、過払い金請求が出来る人は200万人程度もいるという試算も。
しかし、今後過払い金はどんどん時効消滅していく運命にあり、手続きをするなら早期に実行に移すことが必要です。今回は、早期に過払い金請求をした方が良い理由を解説します。
なぜ過払い金請求をしないのか
過払い金請求ができる人はたくさんいますが、手続きをしない人はこんな理由でためらっていないでしょうか。
回収できる金額が少なそう ・・・
過払い金請求手続きをしても回収出来る金額が少なそうだという思いから、請求手続きをしない人もいるかと思います。しかし、過払い金の金額は実際に取引履歴を取り寄せてみないことには明らかになりません。また、借金総額が少ない人でも、取引期間(返済期間)が長ければ自分が思っていたより多くの金額が戻ってくることもあります。
いくら戻ってくるのか見当がつかない
過払い金請求をしてもいくら戻ってくるのか見当がつかないので、請求手続きしないという人もいるでしょう。しかし、\取引履歴さえ取り寄せれば、だいたいいくらくらい戻ってくるのかの概算は自分でもできます。ネット上にも引き直し計算ソフトがダウンロードできますので、このようなソフトを利用して、取り寄せた取引履歴を自分で計算してみれば、どのくらいの過払い金返還請求ができるかがわかります。
過払い金請求すると借金をしていたことが周囲にバレない?
家族や会社などに過払い金請求がバレるのが嫌だという人もいると思いますが、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して手続きすれば、過払い金請求が家族など周囲にバレることはないので安心です。
専門家に依頼するとお金がかかる?
司法書士や弁護士などの専門家への費用が用意できない人も、過払い金請求の場合は回収した過払い金から費用が支払えるので心配する必要はありません。
自分でやることもできますが、手間と時間がかかる上に取り戻せる金額が少なくなってしまったりとデメリットもあるのでよく検討しましょう。
過払い金請求するとブラックリストに載る?
過払い金請求をするとブラックリストにのるのではないかと心配する人もいますが、完済している人が過払い金請求をしてもブラックリストにはのらないので心配不要です。
貸金業者から嫌がらせをうけない?
貸金業者から嫌がらせを受けるのでは?と心配する人もいますが、過払い金請求をしたからといって嫌がらせされることもありません。
このように、過払い金請求にはこれといったデメリットもないので、手続きすることをおすすめします。
色々説明してもらったけど、やっぱり面倒くさい
ここまでいろいろ説明してきましたが、やはり手続きが面倒だという人もいるかもしれません。
しかし、過払い金請求手続きは面倒ではありません。弁護士や司法書士などの専門家に一度電話をして法律相談の予約を取り、一度面談での相談をしてその場で依頼してしまえば、後はすべて専門家が手続きをしてくれます。事務所に行くのは1回で済みますし、依頼者がしなければならないことは、ほぼありません。
あとは弁護士からの連絡を待つだけなので、特に面倒なことはないのです。
借金で苦しんできた方は特に、完済した業者とはもう2度と関わりたくないと思うのも当然でしょう。しかし、専門家に依頼すれば全て代理でやってくれるので安心です。
過払い金請求権には10年の消滅時効があります。具体的には、貸金業者などとの最終取引日から起算して10年が経過すると、過払い金請求権が消滅して返還請求手続きができなくなってしまいます。
過払い金請求権が発生するような高利息での取引は、だいたい2006年(平成18年)頃まででしたので、今後時効消滅してしまう過払い金請求権がどんどん発生してきます。
せっかく請求できるのに、権利を行使せずに過払い金請求権が消滅してしまうのはもったいないことです。
過払い金請求できるのにまだ手続きをしていない人はたくさんいます。やらない理由はさまざまですが、実際には過払い金請求をするデメリットはほとんどありません。また、専門家に依頼すれば特に面倒な手続きも不要です。
過払い金請求権は今後どんどん時効消滅していきますので、過去に消費者金融などの貸金業者と取引していた人は、早めに請求手続きをすることをおすすめします。